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倉持麟太郎
2018.10.20 15:38

『安倍改憲は阻止したいけど立憲的改憲には批判的な人へ』@WEBRONZA、やっと(下)!「安倍改憲の本当の問題」

【安倍改憲は阻止したいけど立憲的改憲には批判的な人へ(下)「安倍改憲の本当の問題とは」@朝日WEBRONZA】
やっと(下)まで来ました。(下)は,「何も変わらない」と嘘をつく安倍改憲提案の本当の問題点を論じました。
キーワードは、自民党の現在の暫定9条改憲案にある「必要な自衛の措置」という言葉。
これは砂川判決以来、軍事的な権能に対する9条による「禁止」を”解除”するキーワードでした。
従来は9条に「必要な自衛の措置」で穴を開けた後に、2014年までは「旧3要件」、安保法制以後は「新3要件」で”絞り”をかけて限定していたのです。
しかし、安倍改憲提案は「必要な自衛の措置」までしか書き込まないため、9条に穴を開けたままの無限定を確定させます。そしてその内実は時の多数派で決することのできる法律に丸投げします。これで「何も変わらない」というのはあまりに不誠実です。
一方で我々は、我が国の安全保障に関する統制を憲法(立憲主義)から解き放ち、民主主義のみでコントロールすることの是非を、国民投票で問われるという覚悟があるんでしょうか。国民投票にかけるうえで、その意図や趣旨を正直に表現しないまま国民投票にかけることの不正義と、投票結果の正当性への疑義を見逃すことは決してできないと思います。

安倍改憲提案が真に何を問うているのか、これを見極めて、議論を進めましょう!

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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